シンガポールのF1グランプリをより楽しめるための知識

2019年現在、F1の世界選手権で最も熱い眼差しを注がれているレースの一つが、シンガポールGPです。シンガポールGPはグランプリシリーズの通算15戦目となる大会であり、2019年の大会日程は9月20日から22日までの2日間で予定されています。会場はマリーナ湾岸地域の公道で、大会期間中は市街地がサーキットへと変貌します。市街地を走るGPレースは珍しく、現在はオーストラリアやモナコ、アメリカの一部地域とシンガポールでしか見られません。また、シンガポールGPはF1初となるナイトレースを行っており、街中のライトアップと相俟って幻想的な雰囲気を醸し出します。選手にとっては、時間帯や気温、道路状況など、ヨーロッパ大会とはことごとく環境が異なるため、実力が試されるレースでもあります。それだけに試合の過熱は必至です。

シンガポールで開催されるF1のグランプリレースの魅力

シンガポールは日本からの距離が近いこともあり日本人のファンも多く足を運びますが、世界的に見ても人気のあるレースです。隣国のみならず世界中から観客が集まり、その動員数は20万人以上とされています。人気の理由はたくさん挙げられますが、その一つとして大会の派手さ、豪華さがあります。シンガポールのグランプリレースはモナコと並ぶほどゴージャスと言われており、世界各国の著名アーティストを招いてのライブや最終日に打ち上げられる花火など、兎に角すべてがお祭りのような騒ぎです。肝心のレースも最高との呼び声が高く、何と言っても臨場感が違うと評されます。マリーナの公道コースは観客席とサーキットの距離が近いところもウリであり、排気の匂いまで生々しく感じられると評判です。F1ファンには堪らない環境と言えるでしょう。

シンガポールでF1のグランプリレースを見るなら2021年までがチャンス

そんな魅力がぎっしり詰まったシンガポールでのF1レースですが、実は今後開催されなくなる可能性もあるのです。シンガポールGPは元々5年契約で2008年に始まりました。5年の節目である2012年、2017年にそれぞれ契約延長を経て今に至るのですが、たびたび存続が危ぶまれています。続いてくれるに越したことはないのですが、もし機会を逃して二度と見られなくなってしまったら後悔どころではありません。2年前の延長で2021年までの開催は決定されているため、確実に見るとすれば今がチャンスです。後で涙を飲む羽目にならないためにも、今こそシンガポールでグランプリレースを観戦しましょう。レースが開催される週末は飛行機やホテルもほぼ確実に埋まってしまいますので予約は早めがおすすめです。